鬼子母神像のほとんどは、赤ちゃんを抱いて、右手にザクロを持っています。
天女のような聖母のような、とても優しいイメージです。
でも、有名な鬼子母神伝説は・・・
昔々、鬼子母神は他人の子供をさらって食べるという恐い存在でした。
そこでお釈迦様は、鬼子母神が最も愛していた末娘を隠し、鬼子母神に子供を失うことの悲しみ・苦しみを教えました。
また、人間の子供を食べるのをやめさせるために、同じような味がするザクロを食べるようにすすめました。
恐いですね~。
でも・・・
もともとザクロは、実がたわわに、また中身もビッシリとなることから、「多産」や「子孫繁栄」の象徴でした。
だから、このような伝説と結びついたんですね。